月の雫〜The Moon Drop〜






「ただいま~。」



何かを引きずるズリズリという音と共に、アルは帰宅した。



「じゃあルナ、早速さばいといてくれ。」



ルナはいーっとアルに舌を出し、台所に入っていった。



ルナとシャナの目が2人から逸れた途端、2人はまた視線を交わす。



“異常無し。”


“ご苦労。”



ピッと親指を立て、アルはラスを労った。



「お兄ーちゃーん。
さばけない。」



台所からかかったルナの声に、飛び上がったアルは机に思いっきり足をぶつけた。



「痛った~ぁ!!!」


「いいから手伝って!」



もう一度叫ばれ、アルは片足で飛び跳ねるように台所に向かった。