そんなルナを、ラスは油断なく伺っていた。



あれからラスの知る限り、ルナは入れ替わっていない。



アルにも話して、様子を見てもらっているが、変化はないと言う。



シャナにも話そうかと思ったが、巻き込むのは嫌だったので黙ってある。



アルも同意見らしく、2人でルナを見張る事になった。



そしてこれからアルが裏山に行っている間、ラスが見張る番だ。



「じゃあ、行って来る。」



出て行く直前、視線を交わす。



ラスはさり気なくシャナの傍に座った。



よく言えばおっとり、まあ遠慮なく言ってしまえば少し抜けているシャナが心配で、気が気じゃない。



ラスは冷や冷やしながらアルの帰りを待った。