真っ白な部屋に横たわる君を
今でも覚えてる
様々な色彩は君を振り向きもせずに
通り過ぎていった
それでも僕は手を繋いでいたくて
通り過ぎていく色彩に流されないように
しがみついていた
小さい君に

弱々しく僕の手を探す君の手を
今でも夢に見る
震える細くて小さい手が
僕の手を探して空をさまよっていた
握った瞬間に溢れた涙の粒は
ナイフになって僕の胸を引き裂いた
痛みに耐えきれなくて泣いた僕
泣かないと誓ったはずなのに

目に焼きついて剥がれな君の姿に
僕は今も泣くばかりで
夢の中ですら手をさしのべられないまま
時は早送りで廻っていく

そうして何度も後悔しながら僕は泣き虫なまま
白い部屋に少しだけ残った君の面影に
また僕は渇れ果てたはずの涙を流した
「ごめん」と呟きながら