「演技ってこと?」
夕実は目を丸くした。
「今回はね。この人、確かに霊媒体質なんやけど、入ったり入らなかったり。こんなことしてるとそのうちえらい目に遭うよ」
「女の子は?」
「ちゃんと成仏してるし、確かに最近は時々家に帰ってくるようだけど、自分の状況もわかってるし、将来は保母さんか看護婦さんになりたかったような子やで」
テレビでは両親が霊能者に向かって涙ながらにありがとうを繰り返していた。見守るスタジオでも目頭を押さえているゲストがいる。
「酷い話やね。でもなんで帰ってくるんだろう?」
「このお母さん、自分でもまだ気付いてないけど、お腹に赤ちゃん、いてはるわ」
「えぇぇ?! 妊娠してるってこと?!」
「そやな。この女の子もとても喜んでるし、お母さんの体が気になって仕方ないねん。自分の妹か弟かわからんけど、産まれる前から守ってあげるんやって。・・・ごちそうさまでした!」
私は最後の一口のカレーを食べ終えて手を合わせた。
「あっちゃん・・・・すご~!こわ~!!」
夕実は目を丸くした。
「今回はね。この人、確かに霊媒体質なんやけど、入ったり入らなかったり。こんなことしてるとそのうちえらい目に遭うよ」
「女の子は?」
「ちゃんと成仏してるし、確かに最近は時々家に帰ってくるようだけど、自分の状況もわかってるし、将来は保母さんか看護婦さんになりたかったような子やで」
テレビでは両親が霊能者に向かって涙ながらにありがとうを繰り返していた。見守るスタジオでも目頭を押さえているゲストがいる。
「酷い話やね。でもなんで帰ってくるんだろう?」
「このお母さん、自分でもまだ気付いてないけど、お腹に赤ちゃん、いてはるわ」
「えぇぇ?! 妊娠してるってこと?!」
「そやな。この女の子もとても喜んでるし、お母さんの体が気になって仕方ないねん。自分の妹か弟かわからんけど、産まれる前から守ってあげるんやって。・・・ごちそうさまでした!」
私は最後の一口のカレーを食べ終えて手を合わせた。
「あっちゃん・・・・すご~!こわ~!!」
