そんな出会いから3年、すっかり親友になった私たちは、しょっちゅう家を行き来していた。今日は我が家で、一緒に夕食のカレーを作る予定だった。
「結構暑いね」
Tシャツに短パンと言うラフな格好で鍋をかき混ぜながら夕実は言った。小柄な体に長い髪をみつ編みにし、まるで高校生のように見えた。
「あんた、メイドカフェでバイトしぃよ」
横から鍋を覗き込んで私が笑って言ったら、
「なんでやねん」
とおかしなアクセントの関西弁で返してきた。私の能力のこともよくわかっている少ない友達の一人だし、出会いも出会いだったので、一緒にいて楽チンな、貴重な存在だ。
出来たカレーをつつきながら、あれこれ世間話をしていると、なんとなくつけっぱなしだったテレビから怪しげな音楽が・・・。
「あ、今日は土曜スペシャル、幽霊特集だった!」
夕実が言った。
「え~、そうなん?チャンネル変える?」
「いいよ、別に。あっちゃんとこんな番組見るなんて、ある意味おもしろいかも」
「知らんで~」
「でもさ、こういう番組ってたくさん霊能者の人出るでしょ?あの人たちって、どれくらいが本物なのかなって、いつも思うよ」
「どうだろうね、ピンキリ、かな」
やがて始まった番組は、暗いスタジオに怪しげなセット、司会のアナウンサーとお笑い芸人コンビがオドロオドロしく進めていった。
「でもさ、見えないから余計怖いってことない?」
夕実が言った。
「そやなぁ、霊に限らず、結果がわからないって不安なことやもんね」
「あ、ほら、この人、どう?」
登場してきたのは、最近よくテレビで見かける、霊能者だった。霊現象で苦しむ相談者の霊障を解決するのだと言う。
「結構暑いね」
Tシャツに短パンと言うラフな格好で鍋をかき混ぜながら夕実は言った。小柄な体に長い髪をみつ編みにし、まるで高校生のように見えた。
「あんた、メイドカフェでバイトしぃよ」
横から鍋を覗き込んで私が笑って言ったら、
「なんでやねん」
とおかしなアクセントの関西弁で返してきた。私の能力のこともよくわかっている少ない友達の一人だし、出会いも出会いだったので、一緒にいて楽チンな、貴重な存在だ。
出来たカレーをつつきながら、あれこれ世間話をしていると、なんとなくつけっぱなしだったテレビから怪しげな音楽が・・・。
「あ、今日は土曜スペシャル、幽霊特集だった!」
夕実が言った。
「え~、そうなん?チャンネル変える?」
「いいよ、別に。あっちゃんとこんな番組見るなんて、ある意味おもしろいかも」
「知らんで~」
「でもさ、こういう番組ってたくさん霊能者の人出るでしょ?あの人たちって、どれくらいが本物なのかなって、いつも思うよ」
「どうだろうね、ピンキリ、かな」
やがて始まった番組は、暗いスタジオに怪しげなセット、司会のアナウンサーとお笑い芸人コンビがオドロオドロしく進めていった。
「でもさ、見えないから余計怖いってことない?」
夕実が言った。
「そやなぁ、霊に限らず、結果がわからないって不安なことやもんね」
「あ、ほら、この人、どう?」
登場してきたのは、最近よくテレビで見かける、霊能者だった。霊現象で苦しむ相談者の霊障を解決するのだと言う。
