愛が呼んだもの

「…そーいやさ、。」

「卒業式のとき洋樹のとこに2年の女の子が写真撮らせてくださーい、って来たよね。」

「あー、ありゃビックリしたよ。」

「体育祭で応援団とかやってたからじゃない?」

「いやー、もてるなーオレ。」

なんでか、その言葉がアタシの心に突き刺さった。

黙ってたアタシのことを気遣って言ったのか、

「え、だからって何もないぞ?」

なんて…。

そんなの、

「わかってるよ。」

アタシはでも…、と付け足す。

「これからは分からないこと増えていくね。」

ヤバイ、何かアタシ泣きそう…。

「アタシの知らない場所で、色んな人とであって知り合って。」

色んな人と話したり…。

その色んな人はアタシの知らない人。

なんにも、洋樹のこと分からなくなっちゃう…。

「…そんなの、絶えられないと思ったの。」

アタシの中で何かが切れた音がした。