愛が呼んだもの

「じゃあ、せっかくだから一つの布団を掛け合って寝ようじゃないの。」

「………。」

「さあ、おじさんの胸でお眠り!」

なにそのキャラ…、アンタがおじさんだったらアタシはおばさんかよ。

まあでも…。

最後だから。

「わーい人間湯たんぽー。」

なんて元気なこと言って、布団に入っている洋樹に抱きついた。

寝転んだままアタシは天井をずっと眺めていた。

アタシばっかって、考えてたら、洋樹の寝息が聞こえた。

なんで、寝てんだよっ!

イラついたから、たたき起こした。

ベシン!

あ、起きた。

「な、なにをする。」

「なんとなくー。」

………。

寂しかったなんて絶対言わない。

「「………。」」

沈黙がすこしの間続いたから、洋樹に抱きついてやった。

「おう。」

おもいっきりギューってやったのにな。

なんできいてねえんだよ。

「なんだい、誘ってんのかい?」

「ちがうよ。」

…馬鹿?