愛が呼んだもの

梅祭りもすっかり終り、アタシたちは宿に帰った。

「うはー。遊んだー!」

宿に着くなりアタシたちは、露天風呂やご飯を食べた。

「さすがに一日歩き回ったから、疲れたねー。でも、ご飯おいしかった。露天風呂も気持ちよかったし。」

「だな。オレ明日の朝もっかい入ろっかなー。」

その発言にアタシは吹きそうになる。

おっさんくさーと二人で笑いあった。

その後アタシたちは、ロビーでゆっくりしていた。

アタシは小説のチェック、洋樹は…。

何か考えているのか、外を眺めている。

「「………。」」

2人に沈黙が続く。

しばらくして、その沈黙を破ったのは洋樹だった。

「さて、と。」

洋樹は立ち上がっていった。

「オレもう寝るけど、どうする?」

どうするって、何が…?

「ここで、Hのひとつでもやっとく?」

「え、えーーーーー。」

ビックリした、ってゆーか引いた。

なんだよその誘い方。

「なんか最後に一回みたいな場末感がイヤだー。」

なんか宴会みたいじゃん、これ卒業旅行でしょ?

「だな。」

洋樹も納得してくれた。