「マジかよ…」 酔った香月理沙を家まで送り届けた後、オレは一人つぶやく。 今日は1日、素の自分を出さないようにするのに疲れていた。 でも最後にこんなことが起こるなんて… 自分の作戦が、こんなに早くうまくいくとは思ってなかったから、少し戸惑う。 何だか怖いくらいで、ホントはこのまま自分のアパートに連れ込むことも出来たが、今日のところは家に帰した。