「えーもったいないっ!っていうか、航輝クンって何でうちの事務所きたの?わざわざ下っ端から始めなくても、航輝クンならもっと上で働けたんじゃない?」 ももちゃんの、もっともすぎる疑問に、あたしも頷く。 確かに。 あたしが彼ならこんなとこで下っ端から始めるなんて、時間の無駄に思える。 誰だって好き好んで雑用なんてやんないし。 いつかスタイリストとしてやってくために仕方なく我慢してるだけであって。 実力さえあれば、仕事は入ってくる世界。 彼に下積み経験は必要ない。