いつからなんだろうか。

もしかしたら、初めて会った時からなのかもしれない。

澄んだ青い瞳の奥に、僕と似た苦しみを抱えた彼女。

精一杯隠そうとして、軽いフリして。

そんな彼女がいじらしくて、なんだかイジメたくなって(笑)

他人に無関心だった僕が、意地悪を言うことで、彼女に関わってみたかった。

何があったのか知りたいと思った。

だから、彼女が抱えていた何かが消えた時、少し寂しく感じたんだ。

過去を乗り越えてしまう彼女を引き止めたくて、僕は彼女にこんなコトを頼んだのかもしれない…



だけど、この恋は、今のうちに消さなきゃならないんだ。


まだ浅いうちに。


僕の淡い思いだけ。


永遠に閉じ込めて。



決して表に出る事がないように。



これ以上、彼女を苦しめないように…