一瞬、忍成の顔がこわばったように見えた。 人の触れられたくないとこに触れるのには敏感で、あたしは少し慌てる。 「別にあの、なんとなく聞いてみただけなんで、気にしないで下さい。」 「…正確には元妻の部屋、かな。そしてキミが眠ってた部屋は、息子の部屋になるはずだったんだけど。壁紙だけ張り替えたとこで、まぁ色々あって離婚したっていう、よくある話し?」