とりあえずマンションの前に車を止めて、隣で気持ち良さそうに寝てる忍成をゆする。
「あのっ!着いたんですけど。」
「え?あれ?ここ駐車場じゃないよ。ちょっと待って。」
そう言うと、どこかに電話をかけはじめた彼。
っていうか、出来るならここで降りて欲しいんですけどっ。
「あ、もしもし?忍成なんですけども、すみませんけどまた駐車場の門、開けてもらえません?今僕の車じゃなくてぇ。」
そう電話の向こうの多分警備員さんであろう人に告げた2、3 分後、厳重なマンションの地下に続くゲートが開いた。
あたしはしょうがないから、開いたゲートをくぐり、駐車場へと車を走らせる。
途中警備員さんが、あたしと隣に座るこの男に敬礼する。
「あの、車はどこ止めたらいいんでしょうか?ってか、出来ればここで降りてもらえると、嬉しいんですけど…」
「っていうか、この辺止めとけば、彼らが車入れてくれっからぁ。大丈夫?」
そう言って、後ろからやって来る警備員さんを指差すやつ。
ってか、あたしは帰るんだってばっ!!

