material girl



「…なんか、可愛くない…。」

「あ?」

「可愛くないって言ったのっ!騙してたのはわかってるけど、あん時のあんたは超可愛いかったのに…。今は生意気なガキって言うか、素のあんたには少しがっかりかも。」

あたしはため息をつきながら、目の前の料理を一口食べる。

「悪かったな、生意気なガキで。でも会社では同期なんだから、年齢なんてかんけーねーだろ。オレは本来こーゆーヤツなの。」

そう言って、美味しそうに料理を食べる航輝には、サトシの面影はなかった。

無意識のうちに、航輝とサトシを重ねて見ていたけど、ここに、今目の前にいる人は、全く別の人間なんだって思った。

兄弟だとか、血の繋がりだとか、顔が少し似てるだとか、そんなのはどーでもいいことで。

航輝は航輝。

サトシの変わりじゃない。