「ちょっとぉっっ! 忍成さんと付き合い始めたってホントっ!??」
数日後、モモが凄い勢いであたしの所に飛んできた。
その声に周りのみんなもこっちを見る。
「なっ、誰がそんなことっ!」
確かにあの時承諾したけど、まさかもうウワサが広まってるとは思わなかった。
「本人だよっ!今日現場でモデルの女の子が言いよってた時に言ってたって、和真さんから聞いたのっ!!」
はぁ…、ついにこの時が来たのね。
あたしは覚悟して立ち上がる。
「これからお昼でしょ?とりあえず場所変えよっ。」
モモの大きい声は周りにまる聞こえで、あたしはモモを引っ張って近くのパスタ屋さんに連れ込む。
「お昼、ここでいい?」
店に入った後に聞いたので、頷くしかないモモ。
あたし達は席についた。