「ウソじゃねーよ。オレがお前に近づいたのも、兄貴のことがあったからだよ。麻衣を傷つけて、幸せそうなあんたらが許せなかった。兄貴が死んだ後も、次々と男を変えてるあんたが、ずっと憎かった。」
「ちょっと待ってっ!麻衣って誰?あたし、誰かを傷つけた覚えはないんだけど。」
確かに、サトシが死んだ後に、いろんな男と付き合ったのは事実だけど。
あたしとサトシが一緒にいたことで、誰かを傷つけたなんて、知らない。
「ふざけんなっ!麻衣子と兄貴は結婚の約束までしてたんだよっ。それをあんたが奪ったんだろーがっ!それでよく麻衣のとこで働けるよな。兄貴が死んだら時効かよっ。麻衣が許してもオレは許さねぇ。」
ちょっ、何それっ!?
麻衣子さんとサトシが??!
そんなの今初めて知ったんですけどっ!!
「まさか…。麻衣子さんがサトシと付き合ってた?だって、そんなコト一言も…」
あの時、あたしは麻衣子さんに報告して、
麻衣子さんは笑って祝福してくれて、
その後も、前と変わらず接してくれていた。
麻衣子さんとサトシが、付き合ってたなんて、そんなはずない…

