リサからの、突然の電話に、オレは少し戸惑った。

いつもと何だか様子が違っていたからだ。

思いつめたような声だった。

でもこれは、もしかしたらチャンスなのかもしれない。

あいつに、麻衣と同じ苦しみを与えてやる為に、オレはあいつを騙してきたんだ。

やるなら今日だ。

と思った。