幸せそうな、絵に書いたような家族は、車に乗り込み、その家から去っていった。 やっぱりね、永遠の愛なんて、存在しない。 あたしは無意識に、龍也って人と、あいつを重ねてた。 勝手に失望して、本当笑っちゃう。 だから愛なんて、信じてないハズなのに。 何でなの? 何で今さらあいつが出てくんの? 何で… プルル、プルル♪ 「…はい。」 「航輝、会いたい。」 「え?りさ?」 「今から会いたいの。すぐ来てっ!」