「かあさん、、、。」
「ねえかあさん、、。」
「・・・・・・」
「なあに亮太。」
「最近さあ、夜に地震多いよね。なんで毎日あんなに地震があるんだろう。ゆっくりねていられないよね。」
台所からこちらに振り向きかあさんは言った。
「なに馬鹿なこと言ってんのよ!。地震なんて、ここ数年起きてないでしょ。そんな事より勉強しなさいよ。来年は受験でしょ。バイクなんか乗ってばかりいないで勉強をしっかりやってよ。それから・・・・・」
母の愚痴が始まった。必ずといって良いほど、僕の話を聞かずに違う話にもっていく。それは決まって受験に向けられているのだけど、ここで僕はいつものように部屋に逃げていくの最適な方法だ。二階の部屋にあがってもまだ母の声は聞こえているが、しばらくするといつもの様に僕がいないことにキズき大声で僕の名前を呼んで、そこで話は終わる。いつものことだった。
いつものつまらないことが どれだけ心休まるものなのかを知るのはもうそう遠くない未来だった。

僕は最近何故か毎日のように地震にあう。それも夜に。
ただはっきりしているのは僕だけだってこと。
ベットが揺れるくらいの地震でわるにも関わらず、誰一人感じているものが、僕の周りには存在しなかった。
誰一人。