『ひどっ、じゃあ〜 遥香ね。』 俺がそう言った後、なぜか遥香が俺の顔をじーっと見てきた。 『何?俺の顔に何か付いてる?それとも何、俺に見惚れちゃった?』 『そんな訳ないじゃん、バカじゃないの?』 そんな訳ないのか? そして俺は決してバカではない。 『バカ?一応、学年で1番なんですけど』 わざと“1番”のところを強めて言ってやった。 あ、そろそろあの件を話さなくてはいけない。 _