『どした? なんか顔赤いけど… 熱でもあんのか?』 『だ、大丈夫』 『ならよかった。 で、話って?』 あたしは俯いたまま、続ける。 『あ、その…あたし、 ……ずっと、前から… ………翔の、こと…………』 「すき」のたった2文字なのに、なかなか出てこない。 『……ふっ…うぅ……』 そのかわりに、胸がいっぱいになって、涙が溢れた。 _