さっきドレスがないと言っていたので、俺の母親のを貸すことに。


俺は

『じゃあ早く寝ろよ』

と言ってから寝室に入っていった。


『あ、うん、ありがとね』

と小さく部屋の中から聞こえた。


『はぁ〜〜…』


俺はさっきからため息ばかり。

「ため息をすると幸せが逃げる」なんて昔からいうけど、「幸せが逃げたからため息をついている」んだと俺は思う。


ほんとは、今すぐにでも遥香を俺のものにしたいけど…



_