ご飯は部屋の前に翔が置いてくれてるけど、 お腹が空いた時にだけ食べた。 『遥香? もういい加減出てきてくれよ』 翔は、学校から帰ってくると毎日声をかけてくれている。 いつまでもこのままではいけないと思い、意を決してドアを開けた。 『遥香… ごめんな…』 と言ってあたしを抱きしめてきた。 『何があったか言ってくれる?』 『…うん…… 翔、あたしにキスしたの。 あたしファーストキスだったんだからね』 _