いつの間にか8月
今日も太陽は高く
売れ行きは順調
『ありがとう
ございました~』
注文された物を
手渡して
大声を張り上げる
あたし
「焼きそば1つ~」
隣の舞奈海も
注文を取って
調理してる人に
回している
「わぁ~ん」
え?
あたしや舞奈海に
負けないくらいの
大声で泣き叫ぶ声
がして
驚いて振り替えると
そこにいたのは
小さな女の子
4~6歳くらいで
可愛い水着を着て
...泣いている
あ~迷子だな
周りを見渡しても
親らしき人は
見当たらないし
あたしはその場
にしゃがみ込み
その子と目線を
合わせた
『どぅしたの?』
「わぁ~ん」
会話にならない...
とりあえず
ここは海の家の中
いろんな人が
出入りする場所だから
このまま放置する
わけにもいかないし
なにより
他の人の邪魔にもなる
とりあえず
その子の手を引き
舞奈海に
『ちょっと
抜けるわ~』
と声をかけた
「了解~」
という声が
背中ごしに聞こえ
そのまま裏に
入って行った
店は多少混んでるけど
舞奈海なら大丈夫
でしょ

