「紗罹やっぱここに
いたんだ」
それから1週間後
今日は1時間目から
終了式
そんなかったる式
出てらんない
とあたしは
いつもの場所で
暇していた
長いくせに
よく意味の分からない
話をする校長とか
夏休みの過ごし方とか
高校生にも
なったんだから
要らないでしょ
ってのはきっと
あたしだけじゃなく
みんな思ってる
ことだと思う
まぁそれを
堂々とサボるのは
あたしと
舞奈海くらいで
体育館に行っても
あたしがいないから
探しに来たらしい
『だるくて』
「だよね~
でも紗罹サボるなら
誘ってよ」
『ごめんごめん』
式をサボるのは
さすがにまずい
気もするから
怒られるのは
あたしだけで良いと
誘わなかった
んだけど...
来ちゃったもんは
仕方ないでしょ
怒られるときは
一緒に怒られよぅ
「ねぇ?」
『ん?』
カチっという
ライターの音が
やけに屋上に
響いた
「紗罹って
隼人のこと
どぅ思ってんの?」
『どぅって?』
「友達とか-
好き-とか?」

