Milk teA KiiS


つまんない
授業も終わって
いつの間にか
放課後

今日の夕飯
何にしようかな~

「紗罹?」

『ん?』

帰り支度をしてたら
鏡と睨めっこ
してた舞奈海が
振り向いた

「今日紗罹も来る?」

『今日?』

「覚えてないの?」

今日なんか
あったっけ?

「今日お祭りある
じゃん!」

『あぁ!』

もぅそんな時期か..

学校の近くにある
神社での夏祭り

今年は7月19日
つまり今日
だって先月舞奈海
がはしゃいでたっけ

だからそんな
化粧が念入りなのね

『やめとく』

去年同様
舞奈海は透牾と
行くって言ってたし

あたし完全
邪魔じゃん(笑)

なんて
あたしの部屋から
花火見れるし
わざわざ
あんな人混みに
行かなくても良い

「...隼人と
一緒に来れば?」

2人の邪魔しちゃ
悪いっていう
あたしのほんの
些細な気遣いを
察したんだろぅけど

『嫌だよ』

なんであたしが
あいつと祭りに
行くのさ

苦手な人混みに
うるさい奴が
加わったら
暑苦しいだけでしょ

苦笑いの舞奈海は
まだ何か言いたそぅ
だったけど

『早く行かないと
透牾待たせてん
でしょ?』

とあたしが
言ったら
渋々立ち上がって

「じゃぁ来年は
みんなで行こうね!」

と慌ただしく
教室を出て行った