蝉の声が
耳につく7月
あたしたち4人は
いつものよぅに
屋上にいた
「あち~」
「隼人さっきらから
暑い言い過ぎだし」
どんなに薄着を
していても
太陽は容赦なく
焼けるような熱を
放ち続けている
「水浴びした~い」
ブラウスを脱いで
Tシャツに
スカート
靴下まで脱いでる
舞奈海は
この屋上じゃ
数少ない日蔭で
暑さをしのいでいる
「な~やっぱ
教室戻ろうぜ~」
あまりの暑さに
最初にへたれたのは
透牾
舞奈海も頷いて
「いくよ~」
と立ち上がった
『あたしコレ
吸ったら行くよ』
「了解」
「オラ隼人行くぞ」
「俺もコレ吸ったら
行くわ」
「あ~じゃ舞奈海
バカはほっといて
行くぞ」
「じゃ紗罹早く
戻ってきてね~」
足速に立ち去って
しまった2人
あたしの手から
タバコの煙りが
雲1つない空に
溶けていく
動かなくても
暑いって
本当どぅゆぅこと
まじで
地球温暖化
ヤバいんじゃない?
ってか屋上
クーラーつけろよ
なんて思いながら
煙りを吐き出す

