半分まで来て
思ったよりも
登りやすいことに
気付く
1段1段が
低くいおかげか
思ったより
距離がないのか
このくらいなら
後半分も
なんとかなりそぅだ
「本当はね~」
先を行く金髪頭が
口を開く
「自転車でも
登れる道も
あるんだよ」
『はぁ?』
何今更
って先言えよソレ
肩の力も
足の力も
その1言で
抜けそぅになった
「でも気分だね」
あんたの気分に
付き合わされちゃ
たまったもんじゃない
だいたい
この階段の上に
何があるの
こいつといると
本当ムカつくな~
なんて思いながら
仕方なく
最後まで登りきった
と同時に
ひらけた視界に
映る世界
どぅやらここは
海の方まで見渡せる
小高い丘のよぅ
さっきの
誰もいない
寂し気な公園とは
打って変わって
ここは暖かい光に
みちあふれてる
かのよぅで
とても素敵な
景色だった
「すごいでしょ?」
すっかり
その存在を忘れて
いたため
隣で得意げに笑う
金髪頭に
びっくりした顔を
向けてしまった
「転入してきて
初めて学校サボった
ときやることなくて
ぶらぶらしてたら
見つけたんだ」
言いながらも
適当なところに
腰を下ろし
こっちと手招きしてる

