Milk teA KiiS


「ストップ」

なんにもない
公園まで来て
自転車は止まった

『こんな公園
あったんだ...』

地元のあたしでも
知らない

広くはない公園
あるのは
小さなブランコと
砂場と滑り台くらい

後は
どこかに続いてる
階段

「こっちこっち」

適当に自転車を
止めたと思ったら
階段に向かって
歩いてく

その背中を追うよぅに
ついて行った

ただの興味本意で

階段の手前まで来て
唖然とした

だって...
段数が半端じゃない

なにコレ
なんかの特訓?

アレだよ...
駆け上がって
駆け下りてってやつ
やったら絶対
筋肉つきそぅだもん

「行こっか」

は?コレ登んの?

唖然とするあたしを
置いて先を行く
金髪バカ男

この呼び方
長いな...

溜め息1つ
あたしは最初の
階段に足を下ろした