Milk teA KiiS


「じゃ-とりあえず
行こっか」

やっと腕を
離してくれた

『一緒に出ると
まためんどくさい
から先行って』

「あ~い」

じゃぁ正門にいるから

と言って
屋上から出て行った

さてと...
ばっくれちゃぉうかな

なんて一瞬
めちゃくちゃ
最低なことを
考えたけど

仕方ない
行くか

しょうがないよね
透牾の連れ...
連れ?

一応連れだし

しょんないしょんない

なんて切替えて
教室に向かった

「紗罹帰るだぁ?」

『ん?うんサボり』

教室に行って
鞄を持つと
女の子たちが
寄ってくる

「舞奈海は?」

『あれ?帰ったと
思うけど』

「あ.本当だ
鞄ないや」

『デートだってさ』

笑顔を振り撒くの
今日はなんだか
疲れるな

じゃぁね~と
足速に立ち去ると
下駄箱に

靴を変えて
すれ違う見知った
先輩たちや
後輩に挨拶を
交わしながら
自転車置場に
向かった