Milk teA KiiS


「なぁどっか
行かね?」

ここにいても暇だし

そぅ言う透牾は
確かに
つまらなさそぅ

『行くってどこに?』

「ん~
カラオケとか?」

カラオケねぇ...

「はい!海!」

『却下』

元気良く手を
上げながら
そぅはしゃぐ
舞奈海の提案は
あたしの否定で
あっさり無かった
ことにされた

海とか夏休みに
散々行くでしょ

去年みたいに

それに制服で
行くと靴ん中
砂入るから嫌

「じゃ-どこなら
良いの~?」

自分の意見を
否定された舞奈海は
拗ねたよぅに
そぅあたしを見る

どこねぇ~...
どこ...

『2人でデートでも
してくれば?』

考えるのも
めんどくさくなり
そぅ提案した
あたしに
舞奈海は瞬時に
笑顔になり

「良いの?!」

と透牾とあたしを
見比べる

わかりやすい子だな~

と自然に
笑ってしまう

こぅゆぅ舞奈海の
素直なとこが
案外好きだったりする

『良いよ良いよ
たまには』

2人とも
最近デートらしい
デートが
出来てないことは
知ってるし

『行ってらっしゃい』

タバコ片手に
屋上から
2人を見送った