Milk teA KiiS


「はぁ..
やっぱうまいね
沙罹」

1曲踊り終わって
その場に座り込んだ
舞奈海は
肩で息をしている

「本当音楽バカ」

透牾は舞奈海に
ペットボトルを
渡しながら
そぅあたしを見る

これくらいなら
普段踊っている
あたしには
なんてことない

でも中学よりは
明らかに体力低下
してるよな

絶対タバコのせい
だけど

ミルクティーの
ペットボトルを
掴んで
1息つく

舞奈海や透牾は
まだ音楽かけて
遊んでいるけど
さっきから
黙っているのは
金髪頭

なんか言いたそうに
こっちを見てるけど

言いたいこと
あるなら
言えば良いのに

『なに?』

「あ..いや...
なんてゆ-か..」

はっきりしない

『なに?』

もぅ1度
不機嫌そぅに
聞くと

照れたよぅに
頭をかきながら

「すげぇと思った」

それだけ言って
背を向ける金髪頭

『...そんだけ?』

それを言いたかった
だけ?

変なの

とか思いながらも
正直少し
嬉しかった

だってその態度が
お世辞とか
ありきたりな
褒め言葉より

確かにそぅ思ってるって
伝えてくれていたから