『曲は?』
「ん~」
携帯をいじりながら
曲を選択する舞奈海
「文化祭のときの
で良い?」
『何でも良いよ~』
透牾の側に
駆け寄った舞奈海は
「コレ流してね」
と携帯を渡し
少し離れた場所に
スタンバイする
最大限
ボリュームを上げた
音楽が響くと
あたしの体は
リズムに乗って
勝手に動き出した
この感覚
1度はまったら
やめられない
あたしのダンスは
基本フリースタイル
でもほとんど
HIP-HopかReggae
今踊る曲は
Reggaeの中でも
明るいノリの
ダンスに向いてる
曲だ
踊っているにつれ
だんだん
ノッてきちゃって
結局1曲終わる頃には
我を忘れて
本気になってる
自分がいる
踊ってるとき
歌ってるとき
詩を書いてるとき
このどれかを
やってるときが
1番
あたしが
あたしらしくいれる
と思う

