「お礼はちゅうで
良いよ」
隣でバカなこと
言ってるやつは
ほっといて
ペットボトルの蓋を
開け
喉に流し込んだ
『透牾~ありがと~』
振り返って
舞奈海の隣にいる
透牾に向かって
少し大きめの声で
叫ぶと
「おぅ」
と返ってきた
「アレ?俺には?」
チラっと隣を見ると
拗ねたよぅに
口を尖らせている
『...ありがと』
「どぅいたしまして」
お礼を言うと
すっかり
笑顔になるし
本当調子狂う
「次の授業
なんだっけかぁ?」
お弁当を
食べ終わった
舞奈海が
あたしの
隣に腰を下ろす
『...科学?』
「あ~だっる」
苦笑する舞奈海は
1本もらうね
と置いてあった
タバコに勝手に
火を付け始めた
『サボるか』
ふぃに出た一言
よくあることだった
めんどくさい授業は
たまにサボる
あんまやると
出席とか関わって
くるからやっかい
なんだけど
「良いね~」
白い煙りを
吐き出しながら
笑う舞奈海は
透牾に向かって
「次の
授業サボるよ~」
と叫んでる
透牾もこっちに来て
「了解」
とか言ってるし
誰も止めないのね
「んじゃ俺も」
結局4人揃って
サボることに
決め込んだ

