「舞奈海~」
うちらが屋上に
辿り着いた数分後
透牾が姿を
現した
「ちゎ~」
で?なんでこいつを
連れてきたんだ
透牾の横には
噂の金髪頭
「こいつも一緒に
飯食って良い?」
透牾は何を
言い出すんだ
「良いよ~」
舞奈海も了承
しちゃってるし
あたしは
タバコに火を付け
背を向けた
「沙罹も良いよね?」
断ったら
空気悪くなるじゃん
『どぉぞ』
言いながら
白い煙りを吐き出す
「お邪魔しま~す」
まぁ確かに
3人ってのも
明らかあたしが
邪魔者だしね
良くはないけど
2人が良いなら
良いってことに
しといてあげよぅ
舞奈海は早速
お弁当を広げてるし
透牾と金髪頭は
購買で買ってきた
パンを開けてる
「沙罹ちゃ~ん」
少し離れて
タバコを吸ってる
あたしに
近づいてくる
金髪頭
食事中の人の前で
吸うのは悪いから
離れてたんだけど
こいつは
大人しくパン
食べてる気もない
みたい
『昨日はどぅも』
一応お礼を
言ったつもり
「良くなった
みたいだね」
あたしの顔を
覗き込んで
そぅ言う
『お蔭さまで』
そこにいると
煙りあたるから
邪魔なんだけどな

