舞奈海との会話も
それっきり
あいつの名前は
出てこなかった
もぅすぐ
お昼になるけど
朝以来
噂の根本を確かめに
来る子もいない
つまらない授業が
続く中
ふと昨日のことを
思い出していた
関わることのないと
思っていた人に
彼女だと
逃げの口実に
巻き込まれ
無理矢理な
自己紹介を聞かされ
家まで送って
もらってしまい
挙げ句に
料理まで
作ってもらって
しまった
人生何が起きるか
わかんないな~
なんて思うと
自分はやっぱり
随分古臭い
考えだと思う
普通の子なら
あいつを意識するとか
なんかあるん
だろぅけど
今のとこ
そんな感情
一切持ち合わせていない
今のとこってか
これからも
変わらないだろぅけど
そんなことを
考えていたら
授業終了を知らせる
鐘が鳴り響いた
挨拶もそこそこに
あたしと舞奈海は
屋上に向かう
お昼ご飯は
いつもここで
たまに
透牾も交えて
一緒に食べている

