Milk teA KiiS


確かに昨日
あたしたちが
帰るときは
みんな授業中だった

でもグランドには
体育の授業をしてる
クラスがいたし

最悪なことに
うちの自転車置場は
グランドから
丸見えなわけで

いやでも目立つ
金髪頭なら
目に入ること
間違いないだろぅ

まぁあいつが
金髪じゃなくても
対して変わり
無かっただろぅけど

うかつだったな

『まさか!あれは
体調悪かったあたし
をたまたま保健室で
一緒になった風魅君
が送ってくれた
だけだよ?』

別に間違ったこと
言ってない

保健室に行く前から
一緒だったことは
伏せただけ

「なんだぁ~」

一気に落胆の
表情を見せる女の子
たちだけど
中にはほっとした子
もいるみたい

その子たちはきっと
あいつに
気があるんだろぅ

『彼にも迷惑だし
この噂は
無かったことに
してもらえる?』

笑顔を崩さず
そぅ言うと

「分かったぁ」

とみんな頷いてくれた

意外にもあっさり
誤解は溶けたらしい

バラバラと
それぞれのグループ
に戻り雑談を
再開する彼女たちだが

口々に

美男美女カップル
なのに...

もったいないな~

なんてことを
言っているのは
あえて無視した