―次の日
朝起きたとき
多少体の怠さは
残っていたものの
明日は土曜日で
休みだし
とも思って
いつも通り登校した
のは良かったけど
教室に入った途端
「沙罹ちゃん!」
と何故か
クラスの
女の子たちが
集まってきた
あたし何かした?
『どぅしたの?』
身に覚えがないため
多少戸惑いがちに
笑顔を造ってみた
「風魅君と
付き合ってるの?」
は?
1人の子が
そぅ言うと
周りの子たちの目が
いかにも興味あります
って感じに
キラキラするのが
分かった
やってしまった
1日でこんな噂が
広がるのにも
驚いたが...
多分昨日のこと
だろぅ
『なんで?』
あえて何も知りません
って顔をして
聞いてみる
何を見たから
そぅなったのか
もしあいつが
下手な噂を流したなら
後でぶん殴りに
行こうと密かに思った
「だってね
昨日自転車2ケツして
帰って行ったの
たくさんの子が
見たって!」
そこか...
女の子って
こぅゆぅ話に
すごく敏感
特に風魅 隼人って
結構モテてる
らしいし
あ~やってしまった
この誤解を解くの
結構大変なんだよね

