「んな驚かなくても..」
『いや.驚くでしょ』
ついツッコんで
しまった
「たいしたことじゃ
ないよ.やってることは
沙罹ちゃんと一緒」
そんなふぅに
言うこいつ
でもあきらかに
あたしとは
違うでしょ
そりゃ料理くらい
あたしもほぼ毎日
やってますけど
プロって言ったら
また話が違う
へ~意外だ
「んじゃ俺帰るね」
ゼリーの器も
片付けてくれて
そのまま学ランを
羽織ると
金髪頭は玄関に
歩いて行った
「薬飲みなよ?
あ.あと俺の名前
隼人だから
ちゃんと名前で
呼ぶよ-に」
それだけ言うと
じゃぁなと
家から出て行った
『隼人ねぇ...』
誰もいなくなって
静かになった
玄関に向かって
ぽつりと呟く
名前なんか
この先話ことも
ないだろぅから
呼ぶはずないじゃん
なんて
このときは本当に
そぅ思っていた
『寝よ』
1度キッチンに
戻って風邪薬を
飲んでから
部屋に行って
大人しくベッドに
潜り込んだ
そこから夕方まで
ゆっくり
仮眠をとったせいか
薬が効いたのか
起きたときには
だいぶ体もらくに
なっていた

