『..美味しい』
つい口から出た言葉
悔しいけど
本音だった
正直物凄い驚いてる
男の子の作る
手料理さえ初めて
口にしたが
あたしが作る物より
数段美味しい
「そりゃど-も」
優しい顔で笑いながら
タバコに火を付ける
金髪頭
「あ.吸っても平気?」
もぅ
火付けてるじゃん
『どぅぞ』
そぅ言いながらも
またお粥を
口に運んだ
結局器の中のお粥は
綺麗にあたしの
胃に消えていった
「お.完食」
『ご馳走さま』
食器を片付けよぅと
立ち上がったが
タバコを持ったまま
の手があたしより
先にそれを持って
しまったので
あたしは大人しく
またソファーに
腰を下ろした
「体平気?」
戻ってきた金髪頭は
新しい水が入った
グラスをあたしの
前におきながら
そぅ口を開く
『うん...なんとか』
そぅ答えると
微笑みながら
タバコを消す
それにしても
こいついつまで
居座るんだろ...

