Milk teA KiiS


「へ~綺麗に片付い
てんだ」

あたしの後を追い
リビングに入った
金髪頭は
呑気にそぅ言ってる

あたしは
水の入ったグラス
を持ったまま
リビングにある
ソファーに
座り込んだ

目の前にいるのは
お客様
なんかじゃないし

今は動きたくない

制服が皺になるけど
そんなんも後

とにかく
この目まいを
どぅにかしなきゃ

そぅ思ってまた
水を1口流し込む

「さてと」

見学も終わったのか
鞄を置いて
学ランを脱いだ
金髪頭は

「着る?」

と笑ってその制服
を差し出してきた

『いらない』

「言うと思った」

くくっと喉で
笑いながら
制服をソファーに
かけたのは良いけど

なんで腕捲り
してるんだろぅ

家に着いたことに
安心したのか
あたしの意識は
さっきよりも
ボーっとしている

目を閉じたら
そのまま
眠りそぅだ

「キッチン
借りるよ?」

なんで?

ってかどぉせ
借りるよじゃなく
貸してなんでしょ

否定権なんか...
ない...くせに...

そこまで考えて
あたしの意識は
ぷつりと切れ

ソファーに
寝転んだあたしは
眠りについた