「しかし本当に
留学とはな」
「ねぇ~
やっぱ少し寂しい
感じするし」
「じゃぁ舞奈海ちゃん
透悟やめて
俺にしとく?」
「おい隼人
ふざけんな、お前」
「冗談冗談」
レストランの
1つのテーブルで
ジュースを飲みながら
たわいない会話
こんな冗談で
笑えるのも今日だけ
そんな実感は
さっき隼人の荷物を
見て少し
現実を見た
気がしたのに
こぉやって
笑ってると
わからなくなる
いつの間にか
3人しかいなかった
あたしたちの
グループに
隼人が加わって
4人でいることが
当たり前になった
彼氏彼女っていう
存在より大事だけど
決してそれ以上には
ならない関係だと
思っていた
でも隼人は
簡単にあたしの
世界に踏み込んできて
時に自分勝手に
掻き回し
時に優しく包み
込んで
いつの間にか
隼人っていう存在が
舞奈海や透悟
以上になった
それに気付いたのは
本当に最近なのに
気付かなければ
あたしは今日
いつも通りに
心から笑って
頑張ってねとか
さよならが普通に
言えたのかな
それも言えない
未熟なあたしは
隼人にかける言葉も
見つからないまま
時間は無情にも
同じように流れ
ついに別れの時間が
来てしまった

