Milk teA KiiS


「じゃ~俺..」

やっとクラスに
戻ってくれる

そぅ思って
金髪頭の方を
向いたら
優しく笑う目と
視線がぶつかった

と思ったら
次の言葉に
また溜め息が
零れることになる

「沙罹ちゃん
送ってくわ!」

は?

余計なお世話って
正にこのことです

『別にいらなっ』

「あら?じゃぁ
お願いしよぅかしら」

だからなんで
みんな人の話を
最後まで
聞かないかな

あたし今日
まともに会話
してないんだけど

きっと
あたしの熱が
上がる原因は
ここにあるんだ

ボーっとする
意識の中
もぅなるよぅになれ
なんて半ば諦め
の気持ちでいたあたし

「じゃ.ちょっと
教室行ってくるから
先生.沙罹ちゃん
捕まえといて~」

言うが早いか
飛び出して行った

『はぁ...』

「しんどい?」

溜め息をついた
あたしを
不安気に覗き込む
先生

『あ.いやそぅじゃ
なくて』

「あぁ風魅君?」

あたしの言わんと
したことが
分かったかのよぅに
先生はその表情を
微笑みに変えた

「彼あんなんだけど
とても良い子よ?」

保健室をサボり場所
にするのは
困りものだけど

と微笑みを
崩さずに言う