Milk teA KiiS


『違うの...
隼人ね、留学するん
だってさ』

「は?」

『フランスに
2年間』

「フランス?
2年間?!
ちょ、
ちょっと待ってよ紗羅」

あたしの言葉を
止めた舞奈海は
ベッドから起き上がり
携帯を引っ張り出す

なにしてんだろ

そぅ思ってただ
眺めていたら
どこかに電話を
かけ始めた

数分後

よく分からない会話の後
怒鳴り声があたしの
部屋に響く

「なんで!
知ってたならもっと
早く言ってよ!
もぅ知らない!」

怒りまかせに
電話を切ったのは
あたしにも分かる

相手は多分...

『透悟?』

「あぁ..うん、
あいつ知ってて
口止めされたらしいよ。
有り得ない、
見損なったわ」

携帯を放り投げた
舞奈海は
あたしの目の前に
座ると紅茶を飲んで
気を沈めてるみたい

透悟..知ってたんだ

隠し事なんて
初めてだ

中学の頃
舞奈海を好きだと
相談されたのも
あたしが1番最初で

告白したとか
デートだとか

舞奈海からも
散々聞いてることを
同じように
透悟からも惚気られてた

透悟があたしや
舞奈海に隠し事する
なんて初めて

でもなんとなく
言いづらかった気持ち
分かる気がする