Milk teA KiiS


ピピピピっと
無機質な機械音が
鳴りあたしの
体温が計り終わった
ことを伝えてる

屋上から
無理矢理連れて
こられたこの場所で
固い椅子に座る
あたし

向かいに白衣を
着た先生がいて
ベッドの脇には
あたしを引っ張って
来た張本人が
腰かけている

「38.2度か...
よく学校来たわね」

立派というか
なんというかと
呆れた顔をしてる
保健室の先生

「気付いてねぇとか
本当面白いね
沙罹ちゃん」

まだ人をからかうのか
この金髪頭は

良い加減
自分のクラス
戻れば?

と1分ほど前に
言ったら

病人は置いていけ
ない主義なんです

とか訳の分からない
答えが返って
きたから
無駄だと思って
それ以上口にする
のはやめた

「他に症状は?」

『寒気と頭痛...
あと気持ち悪い』

「そぅ...ん~
帰って寝る?」

今日のあたしは
とことん
ツイてないらしい

せっかく
良い気分の目覚めで
学校来たのに

途中で変なのに
絡まれて

頭痛くなって

おまけに
着いたばかりの
学校は帰される

厄日だわ~

と思った所で
体調が戻るわけもなく
仕方ないから
ここは先生に
従うことにして
頷いた