坂道を下る
風が来たときより
冷たく感じられた
ふと空を見上げれば
満天の星空
あたしの気持ちとは
まさに真逆で
切なくなった
いつからだろぅ
隼人の後ろが
あたしの定位置だと
思ったのは
いつからだろぅ
細いくせに
その背中が
頼もしく感じる
よぅになったのは
『...隼人』
「なぁに?」
後ろから少し
大きめの声で
呼んだら
いつもの
隼人らしい声が
返ってきて
少しほっとした
『いつ...行くの?』
「多分冬休みが
調度終わる頃」
『....そぅ』
突然の別れ
タイムリミットは
残り1週間弱
ってところか...
気付かれないよぅに
小さく吐いた
ため息は
白くなって
冬の空に消えていった

