落ち着くために
取り出した
タバコは
何の気晴らしにも
ならなかった
ただ口に広がる
タバコの味が
いつもより苦く
感じただけ
隣から
同じタバコの
香がする
吸ってる銘柄は
違うのに...
そぅ思って
苦笑してしまう
あたしいつの間にか
隼人が吸ってる
タバコの銘柄まで
覚えていた
その香さえ
あたしに染み
込んでいた
あたし本当に
こいつに
惚れてたんだ...
今になって
そんなことを
実感してる
今日の隼人の行動に
不思議と怒りは
感じてない
勝手な告白も
強引なキスも
なんだか全部
愛しく感じてる
あたし
重症じゃん...

