Milk teA KiiS


「ごめん.
俺紗羅ちゃんが
好きだ」

耳元で聞こえる
少し低い声

頬に触れる
綺麗な髪とか

思ったより
逞しい胸とか

予想外の告白とか

あたしの頭を
ショートさせるには
充分だ

夢かと思った

でも確かに感じる
隼人の温もり

顔というより
頭にまで登る
熱さ

それが
夢なんかじゃなく
現実なんだと
教えてくれている

「ずっと...
結構前からずっと
紗羅ちゃんだけを
見てた」

耳に響く
隼人の声

腕の力が
増した気がした

苦しいとか
そんなことより

正直言って良い?

あたし嬉しい