そんなあたしの
気持ちは知らない
隼人は
それっきり
前を向いて
黙ったまま
止んだと思っていた
雪がまた
空からゆっくり
降り出している
ブレザーの下に
セーターを着てても
いくら厚めの
マフラーを
巻いていても
意味ないんじゃないか
ってくらい寒い
でも
不思議と
帰りたいとは
思わない
黙ったままでも良い
話なくても良い
神様
もぅ少しだけ
このままでいたい
出来ることなら
このまま
時を止めて欲しい
くらいだ
眼下に広がる夜景
空から舞い降りる
天使みたいな雪
隣には
初めてこんな気持ち
にさせてくれた
愛しい人
あたしが素直なら
絶好の告白する
シチュエーション
なんだろぅ
でも言えない
ミルクティーを
1口飲むと
甘さと独特の苦さ
が口に広がり
まるで今の
あたしの気持ちを
現している
みたいだと思った

