Milk teA KiiS


「ごめんね」

『なにが?』

「いきなり
こんなとこ
連れてきちゃって」

苦笑する隼人は
本当に申し訳なさそう
な顔をしている

『別に』

「...飲む?」

可愛くないな~あたし

なんて思う気持ちとは
裏腹に隼人はいつも
通り穏やかな顔を
していた

言葉と同時に
差し出されたのは
温かいミルクティー

って言っても
結構前に買ったのか
もう随分冷めて
しまっているのが
缶を通して分かった

『ありがと』

受け取ったときに
軽く指が触れる

そんなことにさえ
胸が高鳴る

あたし異常?